進学校として人気の高い東京都市大学付属中学校・高等学校の第64回柏苑祭(はくえんさい・文化祭)が、2022年10月1日・2日にかけて開催された。今回は10月1日の様子を写真と併せてレポートする。
東京都市大学付属
中学校・高等学校
東京都市大学付属中学校・高等学校は小田急線成城学園前から徒歩で10分位の所にあります。2022年10月1日・2日にかけて開催された同校の第64回柏苑祭(はくえんさい・文化祭)。
10月1日 午前10時頃 取材陣は現地に到着。入り口は個別のドーム風に別れて、新型コロナウイルス感染拡大対策はしっかりされていました。午前と午後に分けて予約制の開催とあって、入口付近はあまり混雑はしていませんでした。
柏苑祭入口
第64回 柏苑祭 テーマ
【 If 】
校内に入って、先ず、目についたのは広々とした清潔感のあるエントランスに、置いてあった今年度のテーマ「If」の大きな看板。
「If / もし・・・」と言う言葉は、過去を振り返る様なマイナスイメージを多く持っているかもしれませんが、同時に「多くの未来の夢の実現につながる」意味も含まれている。テーマの「If」には、そんなイメージが込められていました。
第64回柏苑祭 Website
https://www.hakuensai.com/
この入り口に設置された「If」の看板のすぐ後ろには、明るくて大きなカフェテラスがあり、普段はトシコー生の憩いの場所となっています。
[文化祭PV] 2022柏苑祭
「If_」Promotion Video
中庭ステージ
カフェテラス奥に位置する中庭ステージは、軽音楽、吹奏楽、軽ダンス、イベントなどが行われ、文化祭を盛り上げるのに欠かせない場所。看板が設置された入口まで元気の良い音楽が響いていました。
中庭ステージのライブの様子
各部展示
鉄道研究部
校舎2階に上がると、盛況なブースが幾つもありました。
人気の鉄道研究部のブースには多くの人が来場。5畳の巨大ジオラマは圧巻、鉄道に対する愛情の深さが感じられました。また、鉄道に関連した環境問題にも取り組んでおり、人々の関心が集まりました。
将棋部
鉄道部と同じフロアの将棋部ブースも、将棋を教えてもらったり、部員との真剣な対局が出来るので多くの人が対局待ちをするなど、将棋への関心の高さが感じられました。
マルチメディア研究部
マルチメディア研究部では、プログラミング指導等を実施。今話題のポリッドスクリーンも有り、こちらも盛況でした。
ポリッドスクリーンは、屋内、屋外でも好きな場所に設置することができ、キャラクターを投影してライブイベントを開催したり、文字やモーショングラフィックスを投影してDJや演劇の演出に使用したり、プロジェクションマッピングの投影素材に使ったりする事が出来る、完全自立式の透過型スクリーンのこと。
なお マルチメディア研究部は、8月28日に行われた「WRO 2022 Japan 決勝大会 in 浜松」にて、ROBO MISSION ミドル競技 シニア部門 で 優勝しています。
※ WRO(World Robot Olympiad) は自律型ロボットによる国際的なロボットコンテスト。
世界中の子どもたちが各々ロボットを製作し、プログラムにより自動制御する技術を競うコンテストで、市販ロボットキットを利用することで、参加しやすく、科学技術を身近に体験できる場を提供するとともに、国際交流も行われます。
https://www.wroj.org/action/2022
天文部
天文部では、プラネタリウムとは別にペースシャトルの模型、ナオコの朝顔など宇宙に関する、詳細に調べられた興味深い展示物が展示されていました。
生物研究部
生物研究部では、詳細に書かれた生物の生態などがかなりの数展示されており、多くの人が熱心に見入っていました。
中2学年展示
中2学年展示の教室を訪れると、牛の模型が展示。牛は実物大くらいの大きさ。
牛の乳しぼりの体験が出来るという模型で、子どもたちが実際に体験。課外授業で八ヶ岳に行った時の農業体験で学んだことが、学園祭にも生かされたようです。
壁には農業体験新聞や、沢山の種類の職業新聞が展示してありました。
パフォーマンス
演武
少林寺拳法部
体育館では、少林寺拳法部の演武が行われていました。中学生、高校生共に迫力のある演武を寸劇も交えて披露。
観客の皆さんも沢山の拍手を送っていました。文武両道を目指す都市大付属中学校・高等学校の校風を垣間見た気がしました。
運動部
卓球部の部員との試合やゴルフ部のパターゴルフ、ハンドボール部、自転車部などの運動部のアクティブかつ工夫を凝らした企画、ゲーム、イベントも多数実施されており、来場者を楽しませていました。
キャラクター
としまろ。
「ゆるキャラ」がブームとなった2014年春。生徒会役員からの提案で、東京都市大学附属中学・高等学校でも、学校のマスコットを作ることになりました。
秋の柏苑祭(文化祭)の装飾という位置づけで生徒達からデザインを募集したところ、中高合わせて100点以上の応募があり、その中から選ばれたのがこの「としまろ。」です。
取材日当日も、1階のエントランスでは、としまろ。と記念撮影をしている子供たちが沢山いました。みんな嬉しそうに写真を撮っていました。
まとめ
今回伺った、東京都市大学付属中学・高等学校の柏苑祭は、2年ぶりに外部のお客様を入れての開催となりました。
取材をさせて頂いたイベントや企画等からは、生徒たちの学園祭にかける想いが溢れていました。また、トシコーならでは文武両道の精神、探究心の追求等も感じる事ができました。
65回の柏苑祭では、また一段と進化した企画で学園祭が見られるのではないかと期待しています。